1974年8月18日 鳥取県米子市生まれ。周囲の意見よりも、いま自分がもっともなすべきことと感じたことにのめり込む性格。大学時代、趣味のスキンダイビングで世界中を潜り歩く中で、英語の必要性を痛感し、就職活動をわきに置いたまま、アメリカへ留学。アメリカでインターネットの衝撃を受け止めて、帰国後はシステム開発会社に就職する。
ソフトウェア開発やウェブサイト構築に携わる中で、物は「作る」ためでなく、「使う」ためにあるという想いを強くし、ユーザ中心設計を核にビービットを創業。口癖は「本質的」、「そもそも」、「価値」。

システム開発会社への就職から起業まで

新卒でシステム開発会社に就職しましたが、次第に仕様書通りにプログラミングをする仕事に疑問を感じるようになりました。上司に「この機能は本当に必要なのか?」と質問攻めにしたところ、「意義を問うな。問いたいのなら違う会社に行った方が良い」と返答されたので、その言葉に従って転職することにしました。

システムの戦略立案から携われる会社を探し、1998年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社し、通信会社のインターネット活用戦略立案、開発支援に従事しました。優秀な仲間と尊敬できる上司に囲まれ充実した日々を過ごしていたのですが、ネットバブル到来とともに、先輩とともに起業を考え始めるようになりました。

お金儲けではなく、貢献を使命とする

創業メンバーが集まったのは1999年、まさにネットバブルに日本が踊っていた頃でした。「起業」に憧れ、一攫千金・ロケットスタートを狙う10数人が創った会社は、事業の方向性をめぐって混乱し、すぐに空中分解しました。

残ったのは3,000万円の借金と4人のメンバー(遠藤・若林・中島・武井の4人の現取締役)のみ。2000年にはすでにネットバブルは弾け、「何のために会社を創るのか?」を突き詰めて考えた結果、「お金儲けでなく、ちゃんと社会に貢献したい」という想いに行きつき、再スタートを切りました。

一体、何の課題を解くのか?この問いに正面から取り組む日々が続きました。

人間にとっての「品質」を追究する

私は大学を卒業した後、しばらくシステム開発会社に勤務していました。その中で感じたことは、人間の利便性向上のために作っているシステムが、使いづらいために使われなくなっていくという現実でした。

そして、インターネットが多くの職場や家庭に普及していく中で、あまりに「人間的でない」ウェブサイトやシステムが多いと感じました。そんなとき、出会ったのがヤコブ・ニールセンの提唱する「ユーザビリティ」という概念でした。

ビービットは、人間にとっての本質的な「品質」を追究するユーザビリティを向上させ、人間が人間らしく生きることができる社会の実現こそ、現代における解くべき課題と定めました。

企業が顧客の笑顔を起点に活動できる仕組みを創る

「ユーザ理解」に基づくコンサルティングを提供していく中で、我々の実現したい人間にとっての本質的な「品質」が大切にされる社会を創るためには、マネジメントの仕組みの中に「ユーザ理解」を導入し、企業がユーザ中心の意思決定をできるようにする必要があると考えるようになりました。

ビービットが目指しているのは、人々が貢献実感を持って、顧客のために仕事をしている状態です。そして、その実現のためには、深いユーザ理解とそれに基づくサービスデザイン・マネジメントの方法論が必要と考えています。

「誰かの役に立つことで対価を得る」というシンプルな仕組みは、人間特性に合った人間にとって「品質」の高いビジネスシステムであると私たちは信じています。そして、そのような活動を積み重ねることで、社会システム自体をより人間にとって「品質」の高いものにしていきたいと考えています。

『貢献志向の仕事』 TEDxTodai2013、ビービット代表 遠藤直紀(約18分)

ビービットでは新卒採用、中途採用とも年間を通じて募集中です